フューネ社員の奮闘記ストーリー

葬祭プロデュース部 設営・プロデュース 菅原 孝至


数々の転職を経て見つけた答え


菅原氏は2014年6月にフューネに入社。31歳のときだった。高校卒業後、飲食、土木、警備関係など数々の仕事に携わってきたが、「本当にこれが自分のやりたい仕事なのか」と、転職をするたびに自問自答していたという。そして、悩み抜いた末に得た答えは「人の心に寄り添う仕事がしたい」というものだった。そんな中、知人の紹介で辿り着いたのが葬儀の仕事だった。
「あ、これだ!」と即決。やりたい仕事が見つかり、頭の中の霧が晴れていくような気持ちだったという。


死を通しての“生”を教えてくれた


少年時代は、おじいちゃん、おばあちゃん子で、よく戦争の話を聞いていた。二人とも兄弟を戦争で亡くしていたので、祖父母の話を通して幼心に刻まれた“死”という概念が、成長するとともに「人の死って何なんだろう」という疑問へと変化。
次第に“弔い”について考えるようになり、国や地域によって異なる“葬儀”という文化に興味を持つようになった。

そして今、菅原氏は生前相談や、葬儀の打ち合わせ、アフターケアまで一貫して携わり、最前線でお客様に寄り添っている。

新人の頃は自分が司会をする葬儀の最中に、悲しみで思わず涙が溢れてしまうこともあったようだが、ある時、「ご遺族と一緒に悲しんでいてどうする⁉しっかりしろ!」という内なる言葉が聴こえてきたという。以来、どのような場面においても、
お客様の悲しみを受け止める側に徹して葬儀に取り組めるようになったそうだ。

「この仕事をしていて思うのは、色々な出会いがあることです。地元の皆さまから、この街の有名人まで本当に様々です。
お客様のどのようなご要望にもお応えできるよう、毎日が勉強です」と話してくれた。

最後に、コロナ禍においての葬儀について聞くと、
「確かにここ一年で大勢が集まる葬儀は少なくなりました。
しかし“弔う”という最も尊い気持ちは、葬儀の長い歴史を振り返ってみても、全く変わっていないのではないでしょうか。
そして、「弔う心を失ったら人はヒトでなくなると思う」
そう語る菅原氏の表情からは、葬儀社の使命である“死を通しての生”を、葬儀を通して伝えようとする強い意志が感じられた。


常に変化していきたい


趣味は、寺社・仏閣巡り、歴史、ドライブ、ボルタリングと実に多彩。特に好きなのは旅行だという。
「コロナが終息したら行きたいところがたくさんあります。色々な所に行って様々な体験をすることは、いつもとは違った価値観が見つけられて楽しいですよね」と語る菅原氏の好きな言葉は“変化”だという。 
また「母が好きな知多四国八十八箇所巡りにも一緒に行きます」と親孝行な一面も見せてくれた。