フューネ社員の奮闘記ストーリー

葬祭プロデュース部 設営・プロデュース室 小野 政樹


ピザ職人から葬儀のプロへ


入社3年目の小野社員は、病院へのお迎えから葬儀、アフターケアまで一貫して携わる。「レスポンスは早く! がモットーなので、いつも全速力で走ってしまう。もう少し緩急つけられればいいと思うんですけど」と豪快に笑う。そんな小野だが、前職はなんとピザ職人だったのだ。

刈谷市出身。高校卒業後は大阪の辻調理専門学校で調理の基礎を学んだ。「料理は自己表現の場。一枚に思いを全て演出できるなんてすごい!」とピザ職人を志し、卒業後はピザ職人兼シェフに。その後ベーカリーの店長となり、飲食業に没頭すること18年。しかしそのころ、思いもよらぬ店の合併話に気持ちが踊らず「飲食はもういいかな…」と飲食業から身を引いた。

「自分が本当にしたいことはなんだろう」と自問自答の日々が続く中、知人から勧められたのは葬儀社だった。その時、小野の心の奥で眠っていたある記憶が蘇った。


悔いが残る父との別れ


それは、父親が亡くなったときのことだ。「親父の葬儀には延べ1,000人以上の人が弔問に来てくれました。こんなに大勢の人から慕われるすごい人だったんだと驚きました」。小野家は小野が小1の時に母親が再婚。「知らないおじさんが来た。当然受け入れられない」。そこから始まった親子関係だった。子を思う優しい父親だったのに、その気持ちに気が付かなかった。葬儀の場で父親の偉大さを知り、きちんと向き合ってこなかったことを心底後悔したという。
「自分のように、悔いを残したまま別れを迎えてしまう人がいるだろう。そんなご遺族に寄り添い、少しでも心の支えになりたい」。そんな思いがフューネへの入社を決意させた。


自分が本当にしたいことに出会って


葬儀の仕事は、体力勝負なので食べることは元気の源。家族に料理の腕を振るうこともあり、「次はメッチャ大きな角煮を作ってみたい」と、決め顔ひとつ。
小野を表現する言葉をあげるなら「元気!気合!向上心!半端ない熱量!」。
葬儀の中では違和感がある言葉かもしれないが、この熱さがカタチを変え、「ご遺族の話にしっかりと耳をかたむけ、想いをくみ取りたい」という気持ちに繋がっている。
自分に何ができるか試行錯誤の連続ではあるが、本当にやりたいことに出会い、「葬儀はいろいろな方の生き様に触れられる貴重な仕事」。と強いやりがいを感じている。
お客様の想いをキャッチするため、小野は今日も走り続ける。