フューネ社員の奮闘記ストーリー

ギャラリーメモリアwith香ぎゃらりぃ
イオン八事店 店長  千田 詩織


「どうしよう…。卒業しても行くところがない!!」


2016年2月。芸大の卒展準備中のことだった。作品のことしか頭になく、就活をまったくしていなかった千田。取り敢えず開いた求人サイトで見つけたのが、弊社の求人だったという。美術の道に進むことは考えていなかった。
仏教に興味があったのでためらう事無くエントリー、そして合格。しかし実家は丹羽郡扶桑町。通勤時間は電車で約2時間だ。「そんなこと考えてもみんかった」とくすり。運よくフューネの研修施設に空き室があり、千田は豊田の住人として社会人のスタートを切った。


すべてはカルチャーショックで始まった


まず驚いたのが生まれ育った尾張と三河との風土の違い。「じゃん、だら、りんって何?土地勘全くないし…。」という感じだったそう。
更に配属された総務部(現総合受付)でもまた別の衝撃を受けた。
今でこそ少なからずデジタル化されてきたが、当時はおびただしい数の書類が至る所に山積していた。「ここは昭和?バリバリアナログじゃん。」そんな千田に仕事や社会人としてのイロハを教えたのが、同部署の鈴木と下川である。「まるで本当の娘のように手取り足取り教えてくれた。二人のお陰で今の私があります」と感謝が尽きない。以降、葬儀の現場や仏壇店などで修行を積み、葬儀社の社員としてのスキルを着々と身につけていった。

2018年夏には新規オープンした仏壇店に伴い店舗へ異動、翌1月に若き店長が誕生した。
2022年4月には店長としてイオン八事店に異動。ここでは仏壇店業務に加え、オンラインショップの管理も行っている。「現代仏壇も素敵だけど、中に収める仏具が好き」という千田。仏具には美術工芸品も多く、「きれいなものに囲まれ仕事ができるのはとても幸せ!」とのこと。

しかし一方で「手を合わせるという宗教観が育まれていないように思う。亡くなった方に対して何かをしてあげようという気持ちが無いと販売には結びつきません」と、店長としての苦悩がぽろり。


次の世代に繋がる何かを残したい


フューネの70周年に何か思うところは?と聞くと「入社したての時、葬儀のあれこれを記した歴代の台帳をよく読みなさいと言われました。初めは何が書いてあるのかさっぱり分からなかったけれど、次第に葬儀の様子が目に浮かぶようになり、葬儀を取り仕切る諸先輩方の想いも感じられるようになった。台帳はフューネに脈々と受け継がれる財産。歴史ある会社に入ったと思いました」とのこと。

そして「私も次の世代に繋がる何かを残したい」と瞳を輝かせる。

「頑固だけど優柔不断。こだわるところは譲れない」と自己分析をする千田。
オフの楽しみは舞台観劇と、そして1歳になる姪っ子と遊ぶこと。
目標は「姪っ子に迷惑をかけない社会人になること」だそう。頑張れ千ちゃん!千田店長の奮闘はまだまだ続く。