黙祷と黙礼

先日、いつもお世話になっている宮司さんとの雑談の中で、

「最近、黙祷と黙礼の違いがわからない方が

すごく多いのです。」


というお話を伺いました。

フューネがプロデュースするお葬式ではしばし「黙祷」を参列の皆様に

お願いすることがあります。

しかしながら、「黙祷」をお願いした時にお客様が「黙祷」の意味を

正しく理解して行なっているのか?

ちょっと疑問になってきました。

ひょっとして「黙祷」とは単に目を閉じているだけの時間のように

捉えていないであろうか?

そんな不安が脳裏に浮かびました。




では「黙祷」とは一言でいうと

「何がしかに声を立てずに祈る行為」

であり、決して目は閉じる必要はないのです。

つまり、自分を見つめ直す時間であり、

自分の心を整理する時間です。

お葬式や慰霊祭で行なう黙祷は「亡くなった人に祈る気持ち」

を表現することが模範ですが、厳密にいえば黙祷の間は

何を考えても良い時間なのです。

少々不謹慎な例えですが黙祷の間に「今晩は何を食べようか」

と考えていてもOKなのです。

黙祷と同時に目を閉じたり、手を合わせたりする行為は外部から遮断して祈る

という意味や祈りを表現する為に自然発生的に起きる行為なのです。


これに対して「黙礼」とは「黙ったまま敬礼すること 」

であり、黙祷とは違い、何かを祈ったりするものではありません。

黙礼は字の如く、黙ったままする「礼」の一つです。



おさらいすると「黙祷」と「黙礼」の違いは

「祈ること」と「敬意を表すること」の違いなのです。

正しい作法を知ることは人間関係を円滑にする最大の道具です。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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