様変わりした深夜の時間帯

人の死は昼夜を関係なくやってきます。
葬儀社として24時間、お客様からのご依頼がいつ来てもよいように待機をしています。
概ね、葬儀依頼の第一報を頂いてから1時間から2時間の間にお客様の指定するお迎え先の病院・警察・老人保健施設に霊柩車を配車し、お客様が指定する安置場所(自宅・葬儀会館等)にお連れできます。
ここまでは昔から何も変わらないのですが、ここからは特にこの10年間で大きく変化しています。
昔は深夜であっても近所から親戚などが駆け付けてきましたが、今はごく一部のご家族のみというケースが大半です。
そして、お亡くなりになられたらすぐに行う枕経も昔は深夜でも駆け付けてくれる菩提寺のお寺様が多かったのですが、今は翌朝にお越し頂くケースがほとんどとなりました。
そして、葬儀の打ち合わせも深夜に希望されるお客様も少なくなり、ご遺体を安置して翌朝に改めて葬儀の打ち合わせをするパターンが増えています。

深夜に行われていたことが徐々に行われなくなったのは、お客様のニーズの変化もあるのですが、病院側の都合もあります。
以前の比べて夜勤をする看護師の数が減って、死後の処置が夜間に行えず、朝までお迎えに行けないといった事情もあります。
そして、我々葬儀社の事情もあります。
働き方改革の一環として、深夜の業務負担の簡素化により、葬儀の打ち合わせを翌朝にお願いするケースも増えてきています。

お客様のニーズが変化すればそれに対応することは事業者の責任ですが、葬儀に対するお客様のニーズも小規模化したからこそ生まれた新な価値観に合わせていくのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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