食堂

前回のブログ記事「食い別れ」で食のことについて触れさせて

頂きましたので今回は「食堂」についてのお話です。

みなさまご存知のように食堂とは食事をする建物

もしくは部屋のことですよね。

英語ではダイニングルームと言われており、レストランを「食堂」と和訳する

こともあります。



英語ではダイニングルームと表現され食事をする「部屋」という

ストレートな意味なのですがなぜ

「食堂」は部屋ではなく「堂」なのでしょう?

もともと食堂は「堂」即ち「お寺」の施設なのです。

読み方も「しょくどう」ではなく「じきどう」

もとは寺院の七堂伽藍(ひちどうがらん)のひとつでした。

僧房なので、「堂」の一字がついており、食事のマナーもきびしいものが

ありました。

ちなみに伽藍とは僧侶が集まり修行する清浄な場所の意味であり、

金堂、塔、講堂、鐘楼、経蔵、僧坊、食堂の七つがあるのが伽藍としており、

これを七堂伽藍と呼んでいます。

奈良にある法隆寺などの古いお寺ではこの伽藍がそのまま残っています。

もちろん「食堂」も。

大寺院を形成する為に絶対に必要な要素が七堂伽藍なのです。




お分かりの通り、「食堂」は食を通じて修行する施設なのです。 

今日でも、食前食後に手を合わせ

「いただきます」「ごちそうさま」

というマナーは生活の基本になっていますが、もともとはお寺で学んだ

食のマナーなのです。

現代の日本では街の至るところに「食堂」が存在しますが、

欧米の「レストラン」とは異なる「堂」の精神を受け継いでいくことが

食文化の継承につながります。

「いただきます」「ごちそうさま」の食のマナー。

今までもこれからも日本の大事な食文化です。




最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

5

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

PAGE TOP