周波数の壁

地震の影響での関東圏の計画停電には多くの方の不自由の上に

成り立っています。

まさか、日本という国で電力の供給不足に陥り、日本の首都の交通機関が

乱れるなんてことは一体誰が想像したことでしょうか。

早期の解決方法が見込めない今、関東地方にお住まいの方には節電をする

ことだけが唯一の方策です。

電力に関しては中京圏や近畿地方から余っている電力を送電すれば

いいのではないかという安易な考え方が通用しない周波数の壁

あります。

明治時代に東京電灯(現在の東電)が50ヘルツのドイツ製発電機を

導入したのに対し、大阪電灯(同関西電)など関西側が60ヘルツ

米国製発電機を採用したのが日本という国は電力の規格が真っ二つに

分断されている原因です。

違う規格の電力網をまた新たに作り直すには天文学的なコスト

かかるそうで最早、統一するには不可能とのことです。

しかしながら、今回のような巨大かつ広範囲での被災を機に見直すべき

ことは見直さなければならないのではないでしょうか。



実は地震のニュースに隠れて全くといっていいほど報道されませんが、

歴史的なニュースがある予定でした。

それは、九州新幹線の全線開業です。

これにより、北は青森から南は鹿児島まで新幹線のネットワークが

完成するはずでした。

しかし不運にも開業の前日に東北新幹線は地震により寸断されて

しまいました。

開業を待ちわびた九州の方達にとってはなんともいえない開業になって

しまいましたが、一刻も早く東北新幹線が復旧して青森~鹿児島間を

新幹線でだけで移動ができるようにして頂きたいものです。

ところで、線路が繋がっても青森~鹿児島間の直通列車は走ることが

できません。理由はあまりにも遠距離であり、終点から終点まで乗られる

お客様がほとんどいないという理由もあるのですが、

物理的に現状では不可能なのです。

それは、新幹線を走らせる電気の規格が東京駅を境に西側と東側では

周波数が違うのです。技術的には周波数の変換機を車両につければ

走れるのですが現在の新幹線の列車はこの周波数を切り替える機能の

ついた車両は一台も存在しません。

変換機をつけた車両はコストのことを考えるとどうしても難しいのです。

新幹線にも統一できない周波数の壁があるのです。











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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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