ありがとうの反対は

「ありがとう」という言葉は魔法の言葉です。

「ありがとう」と言われて怒る人はいないし、「ありがとう」と

いわれる度に優しい気持ちになれるものです。

「ありがとう」という気持ちは例え、言葉が通じなくても通じるもの

ですし、「ありがとう」という言葉にどれだけ多くの人が勇気づけ

られるのかは私が説明をする必要はないでしょう。

悲しい葬儀のお別れの言葉も「ありがとう」という言葉が最適です。

「さようなら」「いってらっしゃい」

別れには適切な言葉ですが、もうこの世では会えないというお別れで

あればこそ、お亡くなりの方に感謝の気持ちが素直に表れた

「ありがとう」が究極のお別れの言葉になるのです。



「ありがとう」を漢字で書くと、「有り難う」となります。これは、

「有」ることが「難しい」わけで、「めったにない」という

意味になのです。

「ありがとう」の語源は「めったにない」ならば、反対を意味する

言葉は何になるのでしょうか。

それは「あたりまえ」なのです。

「あたりまえ」は「そこにあることが当然」という意味です。

私たちの身のまわりにある水や空気などあることがあたりまえの

物は普段はあることに何も疑念を感じません。

しかし無くなるとそれはとても大事だったことに誰もが気づき、

そしてあたりまえの反対になった時に「ありがとう」という

感謝の気持ちが表れるのです。

もしかしてあたりまえの「平和」も無くならなければ、絶対に

感謝なんかしないですよね。

あたりまえの反対が感謝であること。「ありがとう」という

言葉は「ありがとう」の反対にある「あたりまえ」を気づかせて

くれるからこそ魔法をかけた言葉なのです。





最愛の人を亡くした時、いつもそばにいることに何も疑問を感じ

なかった「あたりまえ」が初めて見えるから人は「ありがとう」という

お別れの言葉を自然と口にするのです。

というより、あたりまえと思っていた楽しかった思い出に感謝する

から、「ありがとう」が究極のお別れの言葉で良いのです。










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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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