火葬場待ち

ゼロコロナの方針から大きく変化した中国では、火葬場の供給量が足りなくなり、多くの車が火葬場に列をなしている光景をメディアが報じていました。
一日の火葬場のいわゆる処理能力の限界もあり、火葬場は年間を通じて混んでいる時と空いている時があります。幸い中国のように火葬場に列をなすような情景は日本では今のところ起きていませんが、東日本大震災の時は東北地方の火葬場の処理能力を大幅に超えてしまい、火葬が出来ないご遺体を一時的に仮で土葬をするといったことが起きたものです。
実は日本でも中国のような情景にはならないとは思いますが、冬場の火葬場の繁忙期では数日~一週間くらいの火葬場の待ち時間は頻繁に発生しています。
少子高齢化社会の中で、死亡者の人口は年々増え続けていくことを考える今の火葬場の処理能力ではもうすでに限界に達している地方公共団体もあるのです。

火葬場の予約は葬儀会館の予約と同じで生前にとっておくということは原則ありえません。
お亡くなりになられてからの予約となりますが、日柄などの、間に入ってしまうと数日間は予約が取れないこともあります。
多くの葬儀社はスムーズな火葬場の予約をとれるように努力をしていますが、火葬場の予約が思うように取れないが故に
骨葬にして葬儀を行ったり、葬儀を終えてからすぐ出棺をぜずに時間の調整をするケースもあるのです。

お客様の中には火葬場は簡単に希望の時間が取れると思っておられる方もいらっしゃいますが、年々火葬場の予約が取りづらくなっていることを少しは理解をして頂けると有難いものです。
中国のように火葬場に行列ができてしまう光景がありませんが、目に見えない火葬場の行列はもはや日本でも日常的に起きているのです。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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