孤独死は間違いなく増えている

2024年、1年間に自宅で亡くなった一人暮らしの人は全国で7万6020人で、このうち、死後8日以上経過して見つかった人は2万1856人に上ったと警察庁が初めて年間を通じての統計を発表しました。
死後8日以上経ってから発見される2万1856人は間違いなく腐敗の進んだ状態で発見されているでしょう。
孤独死は間違いなく年々増えていますが、初動のご遺体の処置は警察官の仕事であり、近年警察署の霊安室が常にいっぱいの状態を目の当たりにしている私たちは未来に対する危機感を覚えます。

孤独死は一人暮らしの高齢者だけというイメージがありますが、普段家族と一緒に暮らしていても孤独死になってしまうこともあります。
一緒に住む家族が旅行等で数日間、家を空けている間に一人で留守番をしていて突然迎える死というケースがあります。
このようなケースは結構多いのです。
また、お風呂にはいっている間に亡くなってしまうことも多々あり、発見が半日とか遅れるだけでご遺体の損傷がひどく、お顔を見られないようなことになりかねないのです。


これからの少子高齢化の問題の中でも孤独死対策は絶対に必要な課題です。
孤独死を少しでも少なくすることは現場の検察官・検察医・葬儀社社員の負担が軽減されることはもちろんですが、遺されたご遺族の精神的な負担は間違いなく減ります。
それよりも、これまでの人生を華やかに歩んで来られた方でも最後の最後に孤独死では、人間の尊厳に関わることなので、やはり孤独死は少なくなるほうが良いに決まっています。
しかし、「増えている」現実を考えると未来は決して明るくはありません。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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