死後硬直は解ける

お亡くなりになられて2時間から3時間後に始まる「死後硬直」ですが、多くの方が一旦身体が固まってしまうとずっとそのままだと勘違いをしています。
結論から申し上げますと死後硬直は死後30時間から40時間程度で徐々に硬直は解け始め、死後90時間後には完全に解けます。
事件性にある場合、検死を担当する医者は死後硬直があるかないかで死亡推定時刻を割り出す目安に使用することができます。

葬儀の現場において30時間以上経っても身体の硬直が解けないことが実は大半なのですが、これは冷却して身体が固まってしまっているからです。
腐敗は内臓や血液から始まるので、ドライアイス等をご遺体にあてる場合は内臓や首筋からあてるのが鉄則なので、身体が固まってしまうのは仕方のないことです。

死後硬直が解けていなくても、お湯を使い筋肉をほぐしてあげれば、硬直は解けます。
ドライアイス等をあてたことによって固まった場合も同様です。
プロの納棺師や湯灌師は当然にこの知識は知っているので、死後硬直のあるご遺体でもきれいに身支度を整えることができるのです。

死後硬直中のご遺体の曲がった足や腕を力ずくで直そうとすると骨折の恐れがあります。
お亡くなりになられてから、間違っても骨折させることのないようにするのがプロの仕事です。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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