無宗教とお寺様を呼ばないのは違うのだけど・・・

最近のお葬式では宗教者を呼ばないお葬式が増えています。そうかといってお客様から無宗教でのお葬式をご依頼されるといったケースは稀なのです。
ただ単に、お寺様を呼びたくない。もっと言えば、家に大きな仏壇はあるけれどお布施を払いたくないとストレートに心の中の声を表現されるお客様が増えているのです。
つまり、供養は仏教式で行いたいけれど宗教者を葬儀に呼びたくないといったニーズが間違いなく増えているのです。
そのようなケースの場合、元来は無宗教式の葬儀というのは少し違和感があるので、20年も前からフューネでは敢えて無宗教式の葬儀とは言わずに「自由葬」と定義をしています。
「自由葬」と定義を定め、自由葬の商品を発売し始めた頃から将来、いずれ宗教者を呼ばないお葬式を望まれるお客様が増えていくことは推測していたのですが、あれから20年経った今、多くのお客様から「無宗教の葬儀はできますか」というお問合せを頂くことが普通の世の中になっています。「無宗教」という宗教があるとするならば、今の日本では一番信者が増えているのが「無宗教」なのです。

単にお布施が高いからとお寺様を敬遠されるお客様は、よくよく話を聞いてみると過去に多額のお布施をご寺院様にお支払いしたことのある経験者であることがほとんどです。つまりは自分自身がお布施の金額を納得されないまま、お布施を払ったことに問題があります。そのようなお客様の場合、5万円のお布施で受けてくれるお寺様。10万円のお布施で受けてくれるお客様と説明すると納得して「お寺様を紹介してください」と落ち着くのです。
お客様の考えは様々であり本当に「無宗教」を望んでいるお客様も、もちろんいらっしゃいますが、過去のトラウマから葬儀に宗教者を呼ばないお葬式を望まれるのは本当に残念でなりません。

お客様と宗教者が双方が納得され、お葬式を行うのが理想だと思うのですが、葬儀社としてそこに入り込むにはまだまだ大きな壁が立ちはだかっているのが現実なのです。














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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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