雪の思い出



昨日は豊田でも大雪でした。高速道路も通行止めになり、

なかなか豊田に帰って来れなかった方も多いのでは。

私も楽しみにしていた焼肉「勢」での宴会が雪の為、急遽中止となりました。

中止になったのは残念でしたが、また近いうちにやればいいことです。

さて、飲み会や宴会なら雪が降っても簡単に中止にできますが、

雪が降ったからといってお葬式を中止にする訳にはいきません。

昨日のフューネの葬儀会館で行なわれたお葬式は

幸い雪が降る前に出棺したから大きな混乱はありませんでしたが、

大雪の日のお葬式にはどうしても忘れられない思い出が二つあります。

7年前の大雪の日。豊田市にある某有名企業の社葬が行なわれました。

雪の降る中でのお葬式でした。お葬式は大きな混乱なく無事に進行して

お客さまは霊柩車で火葬場へ行かれました。

霊柩車は雪の為、大渋滞に巻き込まれやっとの思いで火葬場に

着きました。通常30分の道中が1時間半でした。

収骨が終わり火葬場からの帰りはさらに大雪が・・・

豊田の街の交通状態はほとんどマヒ状態で

帰りは通常30分の道中が3時間半。

お客さまはクタクタ。道中のトイレにも困ったそうです。

私はフューネの葬儀会館でお客さまをお待ちしていましたが、

いつ帰ってくるのかわからずヒヤヒヤ状態でした。

社葬でしたので某有名企業のご重役のみなさんも私と一緒にお客さまのお帰りを

お待ちしていたのですが、さすがにお疲れのご様子でした。

結局4時間遅れでの初七日法要の開始でした。

そういえばお寺様もよく4時間も文句を言わず待っていてくれたものです。

初七日のあとに召し上がるせっかくの料理は4時間遅れですから

冷めてしまいほとんどのお客さまが手をつけずお帰りになられました。

よりによって大勢のお客さまがお越しになられる社葬を行なう日に雪が降らなくても・・・

私の担当したお葬式の中で一番雪の影響を受けたお客さまでした。

もうひとつ、名古屋の葬儀社にいた頃の大雪の思い出ですが、

お葬式の司会する私が

お葬式に間に合わなかったことがあります。 

通常は名古屋高速を使い15分で行ける葬儀会場でしたが、

その日は名古屋高速が雪の為通行止めでなんと4時間かかりました。

雪が降ることは前日にわかっていたので通常より2時間早く出社して

葬儀会場へ向かったのですが・・・

着いた時にはお葬式は終わっていました。

プロとしては大失格でした。

火葬場から帰ってきたお客さまに謝罪しましたところ

「こんな雪の日によくきてくれたね。」

とお叱りなしでした。

あのときほどお客さまの一言に救われたことはありません。

肝心のお葬式はお寺様が司会者なしでやってくれました。

焼香順位と弔電は町内会長さんがマイクで読まれたそうです。

本当にあの時に助けてくれたすべての人に今でも本当に感謝しています。

雪が降るとこの二つのお葬式をいつも思いだしてしまいます。

一生忘れられない思い出です。










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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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