柩を担ぐ人が集まらい

火葬場に出棺する際に葬列を組み、柩を担いでいくという昔からの葬儀の風景は時代とともに変化をしています。
葬儀の参列者が5人以下、10人以下という葬儀が珍しくもなくなった今、出棺時に柩を担ぐ人がいないのです。
ちなみに、お遺体の入っていない状態を「棺」といい、ご遺体の入っている状態を「柩」といいます。


お棺にご遺体を入れ副葬品を入れると成人男性であれば柩の重さが100㎏から150㎏になってしまいます。
この重さを無理なく担ごうとすると、6人から8人の方にお手伝いをしてもらわないといけません。
つまり、6人も8人も参列する方がいない葬儀が多くなってしまっています。
いない場合は葬儀社の社員がお手伝いをして霊柩車に載せますが、やはりなんとも寂しい気持ちになるものです。
元来は柩を持つ人は子や孫です。
柩を担ぐことでお亡くなりになられた方と血のつながりをはっきりと確認できる大切な儀式であるともいえます。
柩の重さは一連の葬儀に関する式事のクライマックスで体験することは葬儀後の記憶を自身の思い出の中に残すことの出来る貴重な体験なのです。


人にはいろいろな事情があり、少人数だけのお葬式を選択すること自体を否定することはありませんが、お身内が少なければ、
友人・知人にもお声をかけて、せめても最後くらいは皆さんで柩を担いでほしいと願っています。
お亡くなりになられた方との絆を認識できるのが葬儀の良いところですから。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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