看板

政治家を志す人にとって、選挙を勝ち抜くために必要な要素は

「ジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)」のいわゆる三バンであることは

多くの人が知る大切な要素です。

この三バンの中のカンバン(看板)と政治の世界では「知名度」と訳すことが

ベストだと思いますが、事業承継のおいての「看板」は知名度よりも重要な

ことがあります。事業継承においての看板の一番大切なことは「暖簾」という

意味合いであり、知名度という意味合いも含まれますが、「信用」という意味合い

が一番であり、「信用」という意味合いから「伝統」という意味合いまで

つながっているのです。

暖簾というものは代々受けついでいくものであり、暖簾そのものが企業の歴史を

象徴しています。

新たに事業を継承する継承者にとっては、暖簾は先代からの贈り物であり、

これがあるとないのとでは全く結果が違います。




「看板を汚す」

という慣用句が示すとおり、看板という言葉は事業者にとって

「守るもの」でしょう。

守ることで「看板を磨く」ということになり、磨くことが事業の発展と継承者本人

の成長なのです。

余談ですが、日本という国の統治者の証である「三種の神器」と呼ばれる

鏡と勾玉と剣の共通点は「磨くもの」です。

天皇が天皇たる所以は日々の自己研鑽とすることで「自分磨き」になり、

すなわち三種の神器を磨くことなのです。

このことは多くの国民から畏敬の念を持たれる所以なのです。

つまりは継承者が心がけなければならないのは「磨く」ことです。

自分磨きを行い、結果的に企業の発展を象徴する言葉が「看板を磨く」

という言葉です。



事業を起業した時に事業所に掲げる看板は実力より大きいものを

オススメします。なぜならば、掲げた以上は看板に恥じない事業者に

ならないといけないし、そして日々の磨きが事業を成功に導くのです。

お金が無いからといって看板を掲げずに事業を始める起業者が

数多くいらっしゃいますが、多くの方は事業はうまくいきません。

看板が無いということはすなわち「覚悟がない」ということの

看板を世間にあげてしまっているからなのです。

看板を掲げるということは世間に対して「逃げない」ということを

公約したことと同じです。

掲げた以上は事業家は常に「磨く」ことがすべての成功の秘訣なのです。








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