トリセツ

お葬式という商品は製品でなく、サービスになるのでトリセツ(取扱説明書)が厳格に無い商品だと言えます。
昔からトリセツが無い代わりに葬儀は親族や隣近所で葬儀の経験が豊富な方はアドバイザー的な役割を担って葬儀の打ち合わせや段取りを決める時に立ち会って頂くことが多かった為にこれまで大きなトラブルがなく葬儀の施行を円滑に遂行できていたのでした。

ところが、21世紀の初頭くらいから家族葬が増えてきたあたりから家族以外の方の葬儀の参加が徐々に少なくなり、葬儀のことを良く知っている素人の存在が葬儀からいなくなってきたのです。これがコロナ禍に入り近年ではさらにこの傾向が加速しています。
フューネでも21世紀の初頭くらいのいわゆる家族葬というお葬式の形態が登場し始めた頃から、葬儀に関する説明書きが記載してあるパンフレットやリーフレットが増えてきました。同時にお客様に説明を受けたことに関する同意書も飛躍的に枚数が増えてきました。
つまりは、20・30年前に比べてお客様に説明をすることが増えたのです。最近のお客様の動向を見ているとフューネの「感動葬儀。」のトリセツの重要性を痛感します。ネット上には葬儀に関する様々な情報は氾濫しています。氾濫した情報の中でお客様が勘違いしてしまうのは「葬儀はどこの業者に頼んでも同じ」ということです。違うのは価格の違いくらいだけだと思ってしまうことです。各葬儀社の各葬祭サービスは葬儀社によって違いがあり、その違いをお客様がご理解頂きサービスを受けなければ満足感は得られないと思うのです。

iPhoneなどの電子機器は年々操作はシンプルになり、トリセツを読まなくても操作が簡単に行えるようになってきました。トリセツは廃止や縮小していく傾向にあります。それに逆行して今こそトリセツが必要なサービスも世の中にはあるのです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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