想定外を想定する

一時期「想定外」という言葉が流行りました。

人が驚くレベルの事件や事故というのはほとんどの場合「想定外」の

ことであり、想定を超えたところにインパクトがあることは事実です。

よく人を感動させたり、喜ばせる手法として「サプライズ」

いうものがありますが、受け手側の想定内のことであるのならば、

心が震えることにはつながりません。このような場合、相手の想定外を

狙っていくことは大切なことかもしれません。




しかしながら、プロの仕事というレベルにおいて元来「想定外」と

いうことは絶対にあってはならないのです。お客様が想定していた

使い方をしてケガをしたなんてことはモノづくりのメーカーでは絶対に

いけないことですし、先の震災での原発事故も想定外という理由で

対策を怠っていたなんてことで国民が許しはしないでしょう。

フューネも葬儀のプロとしてこれまでに蓄積されたノウハウが

「想定外」をほとんど消滅させてくれています。

お客様にとってハプニングでも私たちから見れば想定内。

これが私たちとお客様の理想の関係です。

「想定内を想定する」

その為に、絶えず調査研究を怠ることは絶対にできません。





多くのお客様に葬儀後に感想をお尋ねすると

「親が亡くなるなんて想定外だった」

ということを言われます。

誰もが冷静に考えれば「人は必ず死ぬ」という定めであるし、

いつかは自分の親を亡くなると考えるのは自然のことのように

思われるのですが、子にとって

「親は亡くならないもの」

と錯覚してしまうものなのです。

しかしながら、私が確実にお願いしたいのは

「親の死を想定外にしないでほしい」

ということなのです。

想定をしておかなければ、親の死後の相続も形見分けも

もしかしたら、残された遺族の日常生活さえも不都合なことが

起こるかもしれません。














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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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