お米のお話



連日暑い日が続きますが、今年はコメが豊作だそうです。

世界的に小麦・乳製品などの原材料が高騰する中、お米だけは

今年も余りそうで・・・・

日本人の主食であるお米ですけど、今ではあえてお米を食べなくても

お米以外のパンなど美味しいものはたくさんあります。

6月、福田首相が世界的な食料危機の中、減反政策をしている日本の農政

についてのインタビューの中で

「若い人がお米をたくさん食べれば、自給率は自動的に上がる。

まずはそれをやりましょう」


という発言をされ話題になりましたが、私も同感です。

世界的にコメ不足が蔓延する中、コメが余っている日本。

これはちょっとおかしいですよね。

もう少し、お米の文化を推奨してコメが余らないようにしてほしいものです。

全国民が1週間の内、

あと1回余分にお米を食べればコメ余りは解消されるという

データーがあるくらいですから。

さて、昔の日本はご存知のように「石高」(こくだか)で

経済が成り立っていました。

100万石とか云われてもピンと来ないかもしれませんが、

そもそも、1石とは人間1人が1年間に食べるお米の総量です。

つまり、100万石とは100万人分のコメの量であり、単純にいえば

100万人の人を養える国力となります。

もっとも、実際には家来への禄高の支払いや

戦で使う武具や土木工事などの支払いを

コメでする訳ですから、50万人位の人しか養うことはできませんが。

ちなみに一石のお米が採れる田んぼの面積を「一反」といい

1日に食べるお米が採れる田んぼの面積を「一坪」といいます。 

ちなみに現在の「1反」は約300坪ほどですが、

これは太閤検地で定められた規格であり、

それ以前は360坪あったそうです。

当時は旧暦でしたので一年間は360日

一坪が一日分なら360坪でないと計算が合いませんよね。

さらにおもしろいのは、

東北地方のように比較的寒い地域では暖かい地域と比べて

1反の田んぼが大きかったのです。

今でも東北地方の田んぼは同じ「一反」でも広いのです。

一合とは1回分の食事のコメの消費量であり、

1000合=100升で一石となります。

お金も「一石」のお米が買える金額が1両です。

もっとも江戸時代以前は1石=1両であったのですが、

江戸時代にはインフレで1両が

現在の価値にして10万円位になってしまい、

コメの価値で回っていた経済が江戸時代末期にかけて

だんだんおかしくなってしまったのです。

江戸時代末期はそのおかげでしばし財政難に陥ったのです。

昔の日本はすべて米が評価基準なのです。

今では1石のお米を食べるのに2年位はかかるかもしれませんね。

世界的な食糧難の現在、お米の価値を今一度見直してみませんか?





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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