遺言



先日、ある研修会で「遺言状書き方」の研修会に参加しました。

日常は「遺言」「ゆいごん」と読みますが、

法律家は「いごん」と読みます。

遺言には法律的に有効な方法として普通方式の遺言として

自筆証書方式、秘密証書方式、公正証書方式

の3つの方法がありますが、

一番、確実な方法は公正証書方式がいいとされています。

遺言を作成される際は公正証書での作成をお勧めします。

というのも自筆証書・秘密証書の場合は遺言状自体の有効性を

問われることがあり、自筆での作成の場合は

日付が抜けていたり、作成者本人の住所が抜けているだけで

遺言状そのものが無効になってしまうこともあります。

さて、葬儀社の私から言えば

遺言状は作成しておいた方が絶対に良い

ということです。

フューネで行なうお葬式でもしばし、

骨肉の相続争いに巻き込まれます。

特にお通夜の夜に相続に関することでの兄弟げんかによく遭遇します。

「私がこんなにお父さんの面倒をみたのに・・・」

「兄貴に代わって後を継いでいるのは私だから遺産はすべて俺がもらう」


なんてセリフはこれまでに何人の方から聞いたかわかりません。

時には取っ組み合いのケンカも始まって・・・・

湯のみや茶碗が空を飛んだり、壁に大きな穴

が開いたことも幾度となくありました。

やれやれ、葬儀会館であればみんな

フューネの大事な備品です!!

当然ですが全部弁償して頂きますが。

一番困ってしまうのは何かの拍子に突然、遺産分割の話が始まって、

その場を抜け出せず、殺気だった空間で

「葬儀屋さんあなたはどう思う」

なんて振られても・・・・

ホトホト困ってしまいます。

大事ことを忘れてもらっては困りますが、

亡くなった方のお柩の前でいささか、見苦しい。

こんなことにならないようにしたいものです。

相続で揉めているお客様が口を揃えておっしゃるのは

「昔はとっても兄弟仲が良かったのに」と。

今、仲の良いご兄弟こそ危ないのです。

そして、

遺言状があれば仲違いしなくて済むこともあるのです。

人の「死」によって大きく変わる人間関係を「葬儀」を通じて

これまでに多く見てきました。

けっして悪い方に向かわないようにしたいものです。

人の「死」を契機に良い出会いも結構あるのですよ。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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