死装束

先日妹の結婚式の際に書いた記事「白無垢」

「白無垢は死装束である」という意味が

込められているということを

ご紹介をさせて頂きましたところ、多くの方より結婚のお祝いと

「嫁ぐ覚悟」は「死にいく覚悟」

という白無垢本来の意味が解ってよかったというお言葉を頂きました。

私にとっても100年に一度と言われる大不況の中、会社を経営していくことは

時として「死に行く覚悟」が必要な局面に

遭遇することもあると思います。

現在大相撲の初場所は行なわれていますが、

場所前に「引退」をなんて言われていた

横綱朝青龍の真剣な奮闘ぶりが批判的な世論を変え

自身の応援歌に繋がっています。

まさに「横綱」という座を守る為の

まさに「死ぬ覚悟」の戦いが人々に「感動」

あたえるのだと思います。

さて、「死装束」といえば

実は武士が着る鎧や甲冑も死装束なのです。

武士の職場である戦場はまさにハレの舞台

出陣する際に武士(もののふ)」の晴れ着としてしての意味もありますが、

精神的には我が身を鎧う死装束として製作されたものなのです。

常に「死」が隣合わせの職場で武士が自己顕示のため

創意工夫を凝らしたものなのです。

もちろん鎧や兜の本来の目的は身を守るための道具なのですが、

それならば、派手な色の甲冑である必要もありません。

死装束だからこそ

武士が自分自身の生き様を表現するもの

ではないといけないのです。

今年の大河ドラマの主人公「直江兼続」の兜の前立ては「愛」



なぜ「愛」なのかということは諸説ありますが、

まさに直江兼続が伝えたかったメッセージそのものなのでしょう。

ところで現代の我々の「死装束」はスーツなのでしょうか?

実際に経営者の方がお亡りなると大抵の方が

死装束としてお棺の中にスーツを納めますから。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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