初めて知る寺の由来

フューネの社員教育

葬儀専門学校「フューネクリエイトアカデミー」で教材として

使用しているフューネの会長が書いているエッセイ集があります。

「最近、私が感じるシリーズ」と題し、

葬儀屋かず君のペンネームで執筆しています。





あくまで、葬儀業に携わる方の教材ですので、

中には葬儀のプロでなければわからないちょっと難しい内容もありますが、

誰でもわかりやすいテーマで

書かれているものもたくさんあります。

今回はシリーズ18の「初めて知る寺の由来」をご紹介します。

2008年6月20日初版の新書「お布施はどこへ消えた」は、

著書、臨済宗老師、

井上暉堂による一種の暴露本である。

現代の大変面白い世相を表わしている内容であり、

「寺」とは本来何なのかが解りやすくまとめられており、

常識のひとつとして当然知っていなければならなかったのであるが

「目からうろこ」。

その本質を知りいささか恥ずかしいばかりである。

さて、一体「寺って何?」そもそも「俗世から出家した人」文字通り、

家を出た人は家を持たずに野宿するのが基本であった。

仏教の発祥地インドでは雨季の間外を歩いていると、

虫などをうっかり踏んでしまうなど殺生しかねないので

その間無駄な殺生をしないようにどこかで

瞑想でもしていよう【雨安居(うあんご)】ということになった。

つまり、「雨安居」の為に設けられた場所が

お寺の始まりとなったのである。

「寺」という言葉自体は中国が発祥であり、そもそも役所のことである。

その役所をインドから招いた僧に宿泊施設として、また経典の漢訳版を

制作する際の作業場所として使用させたことから僧がいつも居る場所や

住まいのことを「寺」と呼ぶようになったそうである。

さて現在、日本にはどれくらいの宗派が存在するのであろうか。

・奈良仏教系三宗           法相宗 華厳宗 律宗
・平安時代初期三宗          天台宗 真言宗
・鎌倉時代 浄土系四宗    念仏教 浄土宗 浄土真宗 時宗
・禅宗二宗               臨済宗 曹洞宗
   及び                日蓮宗
・近代初期成立禅宗系一宗     黄檗宗

これら13宗があり、さらにいくつかの派に枝分かれし、

13宗57派と言われている。

一気に読み終えることができ、

思いも寄らぬ頭の整理がついたばかりか、

すっきりとした気持ちになれた1日であった。たかが一冊の本とはいえ、

出会いとは実に大切なことである。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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