戸籍

生きていれば○○○歳という、戸籍上の超老人がこんなに

いたのかという驚きの事実にびっくりした今年の夏。

戸籍制度のあり方が改めて問われました。

現代社会では現在の居住地に登録する住民票で年金や税金などの制度が

運営されているので、年金の不正受給も税金の未徴収も起こらないとの

行政の見解ですが、120歳を超える方の戸籍をある程度自動的に抹消させる

手順くらいは確立してもらいたいものです。




戸籍とは家族集団単位で国民を登録する目的で作成される公文書であり、

住民票とは違いその人の一生の重要な履歴(出生・婚姻・養子縁組・離婚・

死亡)をすべて管理されている非常に便利な公文書です。

同時に自分自身を証明する唯一の公的な履歴です。

この戸籍を維持するには各種の届出が正常に行われていることが前提であり

子供が生まれても、両親が出生届を提出しないと戸籍のない社会的に

認められない子になってしまい学校にも通うことが出来ないのは

多く方がご承知の通りです。

おそらくもっとも国民が意図的に怠っている届出は「婚姻届」

当事者の大人の事情で届出をしたくても出来ない方も大勢いらっしゃいます。




さて、今回の超老人を生んだ原因のひとつである「死亡届」

戸籍上絶対に提出しなければいけません。

今回の見つかった100歳以上の行方不明者も戦争で家族全員が亡くなって

しまい出したくても出せなかったというやむ得ない理由がある場合も

あるのですが、死亡届は家族でなくても役所に提出できるのです。

提出の基本は同居している親族ですが、他人であっても

同居者や家主、地主または、

家屋か土地の管理人
でも良いのです。

もし誰も悪意はなくても死亡届を提出しなかったら・・・

また、戸籍上生きている超老人を生むだけです。



お葬式の後、人の「死」に関する行政上の諸手続だけも大変な手間です。

それだけ人ひとりが生きているということが「重い」といことの証明ですが

各種届出は各役所の各課でまちまちであり、死に関する届出を一括でできる

行政サービスを是非考えて貰いたいものです。












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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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