霊柩車の中はカウンセリングルーム?

霊柩車の助手席はお客様がお一人ご乗車することが可能です。言い換えれば席が一つしか無い訳ですから、お亡くなりになられた方から見て最も近い人が通常はご乗車になられることになり、必然的に喪主やお亡くなりになられた方のお連れ合いの方になってきます。
病院から自宅へ、自宅から葬儀会館へ、葬儀会館から火葬場へと霊柩車に乗ることが出来るのは大きく3パターンありますが、葬儀会館から火葬場へと行く道中の霊柩車の運転手とお客様の会話は特に重要です。
霊柩車は運転手と一人のお客様だけの空間であり、密室です。他の誰かに会話を聞かれる心配がないので、お客様は本音でお話しをされることが多いのです。そして、葬儀を滞りなく済んだことによる安堵感からか、意外と悲しみの会話よりほがらかな会話も多いのです。
一般的に多い話は入院中のこと。お亡くなりになられた方との思い出の話しなどなど。
時には葬儀社の良し悪しや嫁姑の人間現関係の確執のお話しなど、本当に誰かが聞き耳を立てていたら困るようなお話しまで多種多様なのです。
フューネの霊柩車の運転手は基本的にこちらから会話を慎みます。しかしながら、当たり障りのない会話からお客様が話をしたそうな場合は聞き役に回ります。さらにいえば単に聞き役でなく「傾聴」です。お客様のお話しを承認することでお客様の心が安らぎ、元気になって貰えることが一番の喜びです。
火葬場に着き、霊柩車からお客様が降りるときに「すっきりしました」と言われることがかなり多くあるのです。
結果的に霊柩車の中はカウンセリングルームになっていることが多いのです。
悲しみにくれるお客様が早く立ち直ることのお手伝いは葬儀社の大切な役割であり、これからもお客様の言葉ひとつひとつに傾聴できる社員を育てていきます。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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