葬儀社の社員はお亡くなりになられた方と初めて対面するときに亡くなられた

方の身長を必ずチェックするクセがついています。

なぜならば、背の高い方の場合ですと標準のお棺では納めることができず、

ワンサイズ大きいお棺をご用意しなければならないからです。

全国的な標準のお棺のサイズは内寸１８０ｃｍです。

つまり、180ｃｍの身長の方までなら理論上標準サイズのお棺でＯＫ

なのですが、現実にはそうではないのです。

亡くなられた方の身長＋10ｃｍと計算していなければ

お棺に入らないなんてことが起きるのです。

なぜでしょう？亡くなると身長が伸びるのでしょうか。

「亡くなると身長が伸びる」なんてことを言われる方がいらっ

しゃいますが、間違っても亡くなって身長が伸びるなんてことはありません。

本当に身長が伸びたらちょっと怖いですよね。

だだ、今まで生きている時に使われていた筋肉は亡くなられると弛緩し

伸びてしまいます。そうすると足先が伸びた状態で死後硬直が

始まり、結果１０ｃｍくらい実身長は伸びるのです。

この結果、身長と同じくらいのサイズのお棺では足を折り曲げて納棺しない

限り、お棺の中に納まりません。

「身長＋１０ｃｍ」という方程式は

納棺師が絶対に知っていなければならない法則です。