新商品の選ぶには

お葬式にも流行があります。最近ではAI技術を駆使した新商品が各メーカーから発売されることが多く、これらを導入することにより、お客様の利便性が増すのであれば、導入するべき新商品となります。
但し、デジタル機器の商品は寿命が短く、またすぐに飽きられてしまうものが多いのも難点です。
今から20年前、電話番号を入力すると受付の記帳が省略できて便利みたいなデジタル機器が発売されましたが、現代では全く無用の長物となっています。個人情報の漏洩を心配するお客様も増えたこともありますが、そもそも家族葬が中心の現代では弔問に行く回数そのものが激減しているのですから、不要になるのは必定です。

私たち葬儀社にとってロングセラー商品というものは祈りや故人様に対するものが多いのです。
例えば、柩は基本的に大きくカタチが変わることがなく、白色の布張り棺などは手ごろな値段で高級に見えることからロングセラー商品になっています。
除菌や消臭などに対応する商品は次から次へと新しい商品が生まれますが、なかなかお客様に商品の良さが伝わらないのが難点です。このように商品の良さがお客様に伝えにくい商品というのは最終的にコストの問題だけになってしまうのが残念です。

最近では行き過ぎた葬儀社間の価格競争によって品質の悪い葬儀の消耗品が多く出回っています。
価格低下による備品のコストダウンは必要なことですが、これも行き過ぎると粗悪品ばかりで返って信用を落とすことに繋がるだけの残念な結果です。


当たり前ですが、潤沢な葬儀代をかけることができるお客様には高品質な葬儀の備品を届けることが可能です。
皆様が潤沢な予算がかけれる訳ではないので、結局のところ、「値ごろ感」のある商品が人気の商品になっていきます。
私たち葬儀社にとって最大の商品は「人」であることは間違いありません。
残念ながら低価格を売りにしている葬儀社の社員の質は必ずしも良いとはいえません。


人を作っていくには研修する時間もお金もかかるのです。
人を拠り所とした新商品は他社と差別化できるだけでなく、ロングセラー商品となり得ます。
私たちの「サービス」という商品の新商品開発が実は一番大切なことなのです。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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