人は死んで名を残す

牛や豚の数え方は1頭、2頭です。鳥は1羽、2羽で、魚は1尾、2尾。もちろん、他の数え方もありますが、今挙げた数え方は間違いではありません。共通するのは「死んだら残るもの」だと気付いたとき、私はうなってしまいました。牛や豚は頭以外ほぼ食べられるので頭が残り、鳥は羽が残り、魚は尾っぽが残るのです。

それでは、人は死んだら何が残るのでしょうか。これらの数え方の法則で考えると、1名、2名と数えることになります。つまり、人は死んだら名前が残るのです。人間にとって名前がいかに大事なのかを象徴しているのではないでしょうか。
一人の人間には、さまざまな名前があります。親の願いが込められた本名のほか、仲間が付けてくれたニックネーム、ネット上のハンドルネーム、芸名やペンネームなどがあり、自然に使い分けているのです。
昔から日本では人の名前には本名と通称名がありました。本名で呼ぶことができるのは親など目上で近しい人に限られていて、それ以外の人が本名を呼ぶのは無礼だと考えられていました。本名で呼ぶことははばかられるため、本名のことを諱(いみな)と言い、滅多に口にしてはいけないので忌み名とも書きます。普段、気軽に使う通称名のことを字(あざな)と言います。

そして「通常は死んでからの名前」が戒名です。位牌やお墓に刻まれて、この世に残す名前となります。
戒名はあの世で使用する名前ですが、「死んで名を残す」という観点ではこの世に残しておくことに意味があるのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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