道を変える

普段何気ない通勤・通学路を少し遠回りして普段とは違う道を使う

と意外に多くの発見があります。家からは近いところでも知らずに

新しいお店などが随分前からオープンしていても気づかなかった

ことに気づいたり、普段見ている大きな建物も見る角度が違えば

建物に対する印象も感じ方も変わるものです。

普段の日常では時間に追われ、移動距離はどうしても最短の

ルートを選びがちですが、何気ない日常の生活も通る道を変える

だけで気づきや出会いがあり、刺激を頂けるのです。



お葬式において昔からの迷信ではありますが、

「火葬場への往きと復路の道を変える」

というものがあります。

なぜかと言うと

「亡くなった人に帰り道をわからなくさせるため」です。

この火葬場への往きと復路の道を変える習俗は、もともと

土葬だった頃の”お墓からの帰り道”のことを言っていました。

帰り道をわからなくさせて自分の家に帰って来られないように

するというのは可哀想な気もしますが、言い換えれば

「家に帰らずにあの世へ安らかに旅立ってくださいね」という

思いが込められています。



最近のお客様は火葬場からの帰り道を変えることをあまり

気にしなくなりました。

そもそも、この迷信をしっている方が少なくなったのと、

カーナビに頼って走ることが多くなったので、ナビ通りに走ることを

第一にしているのでしょうか。

もっともフューネでご依頼を頂く火葬場までのマイクロバスは

行きと帰りの道を一部変えています。火葬場からの帰り道は

変えなければいけないと信じていらっしゃるお客様が少数でも

いらっしゃる以上はプロとして必要な対応です。




お葬式には昔から伝わる様々な迷信があります。

科学的な根拠は全くないのですが、どれも古くから故人を弔う為の

生活で知恵であり、遺された人々の悲しみを和らげる為の

知恵なのです。








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