道を変える

普段何気ない通勤・通学路を少し遠回りして普段とは違う道を使う

と意外に多くの発見があります。家からは近いところでも知らずに

新しいお店などが随分前からオープンしていても気づかなかった

ことに気づいたり、普段見ている大きな建物も見る角度が違えば

建物に対する印象も感じ方も変わるものです。

普段の日常では時間に追われ、移動距離はどうしても最短の

ルートを選びがちですが、何気ない日常の生活も通る道を変える

だけで気づきや出会いがあり、刺激を頂けるのです。



お葬式において昔からの迷信ではありますが、

「火葬場への往きと復路の道を変える」

というものがあります。

なぜかと言うと

「亡くなった人に帰り道をわからなくさせるため」です。

この火葬場への往きと復路の道を変える習俗は、もともと

土葬だった頃の”お墓からの帰り道”のことを言っていました。

帰り道をわからなくさせて自分の家に帰って来られないように

するというのは可哀想な気もしますが、言い換えれば

「家に帰らずにあの世へ安らかに旅立ってくださいね」という

思いが込められています。



最近のお客様は火葬場からの帰り道を変えることをあまり

気にしなくなりました。

そもそも、この迷信をしっている方が少なくなったのと、

カーナビに頼って走ることが多くなったので、ナビ通りに走ることを

第一にしているのでしょうか。

もっともフューネでご依頼を頂く火葬場までのマイクロバスは

行きと帰りの道を一部変えています。火葬場からの帰り道は

変えなければいけないと信じていらっしゃるお客様が少数でも

いらっしゃる以上はプロとして必要な対応です。




お葬式には昔から伝わる様々な迷信があります。

科学的な根拠は全くないのですが、どれも古くから故人を弔う為の

生活で知恵であり、遺された人々の悲しみを和らげる為の

知恵なのです。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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