活力のある組織を作るために
活力(かつりょく)とは、人が活動する際の勢いや、生き生きとしたエネルギーのことです。
具体的には、人が生き生きとした生活を送るために必要なエネルギーや日々の行動を支える力。心身ともに元気で、前向きに物事に取り組むことができる状態を意味します。
会社を経営する上で活力のある組織にしたいという願望はほぼすべての経営者が望むことです。
しかしながら、活力の無い組織のほうが客観的にみてみると多いような気がします。
活力の無い組織ではやりたいことは何等かの理由でできないという閉塞感や金銭的な理由での諦め感などが大半を占めています。これらの理由は言い訳としては使いやすいのですが、根本的な原因はやはり経営者自身にあるはずです。
活力のある組織にしたいと願っているのに、経営者自身が「どうせダメだ」と言ったマイナス言葉を平気で使っていたり、部下の提案に検討もしないで、頭ごなしに否定してみたりしていては活力なんかはそもそも生まれるはずはないのです。
意外と気づいていない方が多いのですが「疲れた」という言葉も組織内で発するとマイナスに作用してしまいます。
無責任な「やればできる!!」は部下を苦しめることになるので絶対にやってはいけませんが、責任所在が明確な「やればできる!!」は組織内ではとても有効で、活力の源になっていきます。
事業承継の時にこの「活力」も正しく継承していかないと会社がおかしな方向に進んでしまいます。
先代が非常に活力のある方なのに、後継者から活力が見えてこない場合は間違いなく会社に元気が無くなります。
逆に先代以上に後継者がものすごく活力のある方だと、急な変化になって社員がついて来れず組織が疲弊するという結果に繋がりかねません。
活力の事業承継も忘れずに意識することは結構大切なことなのです。