葬儀のDX化

お葬式で使う備品は古来より、受け継いできた葬送文化の中で物によっては飛鳥・奈良時代から同じ形をしているような備品も多々あります。これらは法具と呼ばれるお寺様が宗教儀礼に使用する道具が多いのですが、そこまで古くなくても昭和の時代から全くカタチの変わらない備品も数多く存在します。
葬儀のカタチは変わらないことはありえませんが、変わりにくいものだとも言えます。
しかしながら、守り続けてきた葬儀の伝統はコロナ禍で大きく変化をする機会がやってきました。

最近はDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がもてはやされています。
働く人が減少していく世の中で機械やロボットでできることは機械やロボットに任せることが同業者間の競争の激しい現状で勝ち抜く方策とも言われています。
葬儀のDX化には葬儀社を経営している私にとっては無視できない重要な事柄です。

葬儀の中でのDX化の中で葬儀施行の発注業務や看板類作成の自動化はフューネではすでに完了しています。
お客様が直接関わらない業務においては可能な限り効率化を図ることで葬儀代のコストダウンもできるのですから、DX化は葬儀社として生き残る為には必要なことでしょう。

フューネがDX化において導入を躊躇していることは多々あります。
例えば、遺影写真の作成においてもAIの技術ですごく美しい遺影写真ができますし、葬儀の式典でのナレーションもAIが瞬時考えてくれる技術など導入をすれば大幅に業務効率のあがる仕組みは多々あるのです。

DX化において絶対にやってはいけないことは「人間味」が無くなることです。
葬儀の役割の中での癒しの部分は特別に大きなウエイトを占めていますし、いわゆる「味わい」というものは担当する葬儀社の社員がだすものです。人間味が無くなることでの効率化はやはりどこか淋しいものです。

最近ではフューネはお客様のSNSを使用しての訃報連絡ができる新サービスをスタートし、お客様から大変好評を頂いています。便利になったほうが良いものと、あえてめんどくさいことや煩わしいことを残していくことがDX化において忘れてはならない教訓です。
フューネはいつまでも人間味のある葬儀社でありたいのですから。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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