決定権と決裁権

最近の葬儀における動向とみていると決定権と決裁権を持つ人が

同一でないことが多くあります。

決定権とは文字通り「これだ」と決定をする権利であり、決裁権とは

最終的な意思を決定する権限のことです。例えば会議などで、

採決結果が可否同数になった場合、議長や委員長がもつ決定の

権限であり、議会は決定権も持っているのですが、最終の決裁権は

議長が持つものです。同様に会社においても決定権は各責任者が

もっていても、最終的な決済権は代表権を持つ社長が持っていると

いう場合が通常です。




さて、お葬式のスタイルや規模、花の飾り、返礼品等々の細部まで

決定をするのが女性になってきています。

喪主は決裁をするだけなんて事例が多くなっています。

最近は葬儀会館を選ぶのも若い息子や娘がスマホを片手に

「ここが良さそう」

という感じで選定をして、親がその選定をみて、最終の決裁をして

葬儀社を選ぶなんてこともあるのです。





葬儀社の立場から言えば、これまでは決定権と決裁権が同じ人物

でしたから、その人をだけをターゲットにしてお話を進めればよかった

のですが、今は誰が決定権をお持ちなのかを考えてお話を進めないと

いけません。決裁権のある人にいくら決断を迫っても決定がなされて

いないと進まないものです。半面、決定権を持つ人だけを尊重して

いても土壇場で物事が進まなくなるのです。



何事も決定権と決裁権が分離する世の中であることを理解して、

これからのお葬式を円滑に運営していなければいけません。











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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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