火土水鳥 後編

前編に続き、葬り方について説明します。

水葬とは遺体を(特に火葬などせずに)そのまま海や川に流す方法です。

日本では原則禁止ですので私も実際に見たことはありませんが、

インドではガンジス川流域等で行なれます。

インド人にとってのガンジス川は聖なる川。

生活のすべて。

亡くなったら「ガンジスに還る」ことは最高の喜び。

死者に対する最大の敬意とされています。

もっとも最近ではさすがにご遺体そのまま流すのは

諸問題が起きやすいので、

死者をその川岸で火葬に付してから「散骨」する方法が一般的だとか。

インド人にとっての「ガンジス川」はインド文化そのなんですね。

さて、原則水葬禁止ではありますが、例外とは船員法15条に基づいて、

船舶の航行中に船内の人間が死亡した時に、

船長の権限として水葬が行われることがあります。

もっとも公海上であり、衛生上船内でご遺体が

保存できない場合にかぎりますが。

船長というのは結構知らない権限がありますね。

鳥葬とはご遺体を裁断しハゲワシなどの鳥に食べさせる方法です。

一見、ひどいように思いますが、鳥に食べさせるのは手段に過ぎず

宗教上は、魂の抜け出た遺体を“天へと送り届ける”ための

方法とされています。

「天に昇ぼる」「天に還る」ということで

死んだら鳥になれるという憧れを達成できる方法です。

「千の風になって」の歌詞にもあるようにになれるのです。

私はこの「鳥葬」という弔いの仕方にすごく興味があり、

以前NHKのドキメンタリー映像でみたことがありますが、

できれば、チベットに行って実際にこの目で見て見たいと思っています。

日本国内では鳥葬は全面禁止。

間違って実行すると死体遺棄罪に問われますのでご注意を。

「死んだら自然に還ること」が人間にとって

とっても自然なことで、自然の摂理に畏怖の念さえおぼえます。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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