互助会

先日、葬儀業界の業界誌の特集は

「冠婚葬祭互助会70年の軌跡」

というタイトルでした。今年、冠婚葬祭互助会が日本に誕生して

70年という節目を迎えることになったのです。

日本で最初に誕生した冠婚葬祭互助会は神奈川県横須賀市。

昭和23年がスターとでした。

その後、昭和28年に名古屋市で2番目の互助会が誕生し、全国に

発展していった歴史があるのです。

私の修行先は日本で2番目に歴史のある冠婚葬祭互助会を運営して

いる会社でした。

おかげさまで互助会の仕組みは内側に在籍していたので、「強み」も

「弱み」もよく勉強をさせて頂きました。

特にフューネの本拠のある愛知県は冠婚葬祭互助会の歴史が長いことと

名古屋人の堅実性が毎月わずかな掛け金を積み立てる「互助会」の

仕組みが気質になじんで、戦後に大きく成長しました。

結果的に全国でも有数の互助会運営会社が存在するエリアです。




誕生から70年を迎えた現在、冠婚葬祭互助会の役割というか、

ビジネスモデルが大きく変わろうとしています。

「互助会」とは字のごとく「お互いに助け合う会」であり、戦後

貧しかった日本において、日常の生活の中で急な出費で

困らないように地域や職域で互助会を結成し、現在も様々な

互助会が存在するのです。

冠婚に特化した冠婚葬祭互助会も、近年のジミ婚・ジミ葬で多くの人

の援助を必要としなくなったこと。そして、冠婚葬祭に地域の住む人々

や職場の仲間が介入することが年々少なくなってきている現在では

本来の冠婚葬祭互助会の役割は終焉に近づいています。

もっとも、大手の冠婚葬祭互助会を運営する会社は時代の流れに

合わせて互助会のスタイルを変化させており、現代のお客様のニーズに

合わせた商品サービスの提供を行っています。




フューネは花屋さんから葬儀事業に参入し、現在は終活に関連する事業

全般をお客様に提供する企業体に変化しています。

冠婚葬祭業において、結婚式やお葬式の提供だけではお客様がもはや

満足をして頂けませんし、ドラックストアが野菜などの生鮮品を含む

食料品を販売しているように、業界の垣根はどんどん無くなって

いくのしょう。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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