子どものお葬式

超高齢化社会の現代において、80歳くらいの方がお亡くなりに

なられても、誰もが驚かなくなりました。

平均寿命というものは実際には数字のマジックであり、多くの方が

平均寿命までは生きられると錯覚していますが、あくまでも「平均」

であり、大雑把に表現するならば、平均寿命まで生きられる人は

国民の半分の方なのです。

もっとも、現実には平均寿命まで生きられるのは半分以下でしょう。

何故ならば、子供の死があるのです。




20歳以下の未成人が亡くなる理由も様々です。

病気・事故に始まり自殺・殺人・・・

いずれにしても、若い方が亡くなるのは何ともいたたまれない感情に

支配されるのです。当事者である両親の悲しみは経験した人にしか

わからないものでしょう。

子どものお葬式には多くの人に悲しみがありますが、親は悲しみ以上に

深い感情は「懺悔」なのです。

「もっと丈夫な身体で産まれさせたった。」

「あの時目を離さなければ・・・」

「もっと強く止めればよかった。」

「どうして気づいてやれなかったんだろう」

親の子に対する多くの懺悔に参列した周りの人々の悲しみを

誘うのです。



懺悔の気持ちを少しでも軽くする為に葬儀社である我々の力が

必要です。

お葬式の会場で少しでも明るい空気を作っていくこと。

演出も大人のお葬式とは違ってくるのです。



上の写真は今年、フューネにご依頼のあった幼児のお葬式。

花の代わりにバルーンを多用して、会場を装飾しました。

不幸にして、子を送る側になった両親の想いをカタチにしました。



高齢化社会の弊害で、70代のおじいさん・おばあさんの年代の方が

亡くなっても、100歳近い親がまだ生きていることが多々あります。

超高齢になっても、子より長生きしてしまった親もまた、子を送る

お葬式には言葉では言い表せない悲痛な悲しみがそこにあるのです。

いわゆる「逆縁」といわれていることは辛く悲しいことです。

死は避けては通れない以上、せめて、順番だけは守って欲しいと

神様に願わずにはいられない、葬儀が現実は数多くあるのです。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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