人を幸せにする嘘

子どもの頃に12月になると「サンタさんが来るよ」と親に言われて

サンタさんが来るのを心待ちにしていたのは遠い昔の記憶ですが、

思い出してみるとなんとも微笑ましい楽しかった記憶です。

父親になり、子供に「サンタさんが来るよ」と親に言われたように

自分の子どもに言い、サンタさんの存在を本気に信じ心待ちにして

いる我が子の姿を見ていることも幸せを感じる瞬間です。




「嘘つきは泥棒の始まり」と小さい頃から教えられ、嘘をつくことは

ダメなことだと基本的に思っていますが、正しくは嘘は嘘でも人を

傷つけたり、不幸にする嘘がいけないのであって人を幸せにする嘘は

ついて良いのです。

世の中には現実的に嘘の情報の方が真実よりも多く溢れていて、

嘘の情報に引っ掛かり、悲しい思いをするからこそ嘘は悪なのです。




葬儀の現場にも「人を幸せにする嘘」はたくさんあります。

そもそも、各種宗教が唱える宗教の教義は科学的な検証で出来ない

状態であれば、嘘とも言えます。

しかしながら、科学で説明できない事象をロジックで表現しているのが

教義であり、まさに信じるものは救われることに通じているのです。

葬儀の役割の中に悲しみを和らげることがあり、悲しみを和らげる為に

つく他人の嘘はとても大切なことです。

悲しみのどん底の中にいる人に「頑張ってね」と安易な言葉をかける

ことで返って相手を傷つけるよりも、幸せになる嘘のほうが重要です。

例えば、お亡くなりになられた方が「お星さまになる」という

嘘がありますが、それはご遺族の皆様にとって嘘でもいいから

いつでも見守ってくれているという願いなのです。

最も嘘をつき続ければ物事は真実ではなくても事実にはなります。

こうした真実ではない事実で世の中は動いていくのです。
















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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