弔意が示せないことのストレス

フューネがお取引をしているローソク線香の問屋さんの担当者が

話をしていたのは、昨年は過去40年間で3本の指に入るくらい

お線香が売れたとのこと。

フューネのお仏壇店でもお盆の時期と年末に喪中はがきが

届き出してから、過去最高に進物用のお線香が売れました。

しかも、売れたお線香の半数は宅配便を用いた配送でのお届けを

希望されるご注文でした。




コロナ禍の中で、葬儀に参列ができなかったということに加え、

そもそも葬儀のご案内すらなかったということが日本中に発生した

一年でした。

その結果、弔意を示す場が無くなってしまったのです。

お葬式の持つ5つの役割の中に、「社会的なお別れの場」という

役割があります。生まれてこのかた人は一人では生きては行けず、

誰かの支えがなくては人生を全うできないものです。

ですから、おのずと人と人はコミュニケーションを取らなければ

ならない宿命にあるのです。社会を構成する最小単位は「家族」で

ありますが、「家族」以外にも様々な社会と人は繋がっています。

人生の最期にその社会との繋がりを強制的に断ち切ってしまう

ことになったコロナ禍の中で、多くの人が弔意を示すことが出来ない

ストレスを感じていたはずです。

訃報を知ってから、進物用のお線香を贈ることで弔意を表すという

ことがクローズアップされ、多くの人が実施した結果が進物用の

お線香が売れたという結果になったのです。



コロナ禍が収束した後に弔意を示すことの手法として進物用のお線香を

贈ることが習慣化するのかはたまた、コロナ禍の中での一時的なブーム

で終わるのかはまだわかりませんが、

「お葬式に行きたくても行けない」

というお客様のストレスを何とか和らげることが葬儀のプロとしての

新たなミッションになったことだけは間違ありません。











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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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