徳を積む人

徳積みとは、善行を重ねて自分自身が成長し、周囲によい影響を与えることです。
また、宗教・哲学的には「目に見えないプラスの蓄積が、巡り巡って自分や子孫に良い縁をもたらす」という真面目な考え方として語られています。

人の役に立つことをすると、自分だけでなく、自分の子孫に返ってくる。
反対に人に迷惑をかけると自分だけでなく、自分の子孫にも禍いとして返ってくる。

私は事業承継の究極はここにあると思っています。

父親が事業を承継して早20年。社長として何度も窮地に陥りましたが、その窮地を脱することができたのはよくよく考えてみるとご先祖のおかげでした。
窮地を脱した時、その時に助けてくれた方にお礼をいうと「あんたのお父さん(おじいさん)に世話になったから」という言葉を何度聞いたかわかりません。
本当に何事も見えないところで一つに繋がっていると実感できるのです。

ビートたけしさんの著書の中で、自分自身の成功の秘訣について自分がこれまでに成功したのはただ運が良いということではなく、自分の先祖の徳積みのおかげだということが書いてありました。
世の中で成功した人は往々にして「自分は運が良い」と言いますが、幸運を引き寄せるのは、先祖の徳積みのおかげなのでしょう。

一般的に老舗と呼ばれる企業には多くの「徳積み」が財産としてあるはずです。
自分の善行が子孫に良い縁をもたらすと目の前の経営課題に取り組むことが事業承継の成功に必ずつながるのです。



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