火を熾す。火を守る。

人間が他の動物と違う一番の違いが火を使うをことが出来るという

ことです。火を使うことによって自分よりも強い獣からも身を守る

ことが出来るようになったり、火を使って生では食べられない

食物さえも食べることが出来るようになったのです。人間が人間で

ある限り、いかに火を大切にしなければならないのです。

しかしながら、最近の子供達は火を触ることだけでなく火を見ることも

少なくなっています。理由は「危ない」から。

大人たちの都合もありますが、これでは教育上良くないと思います。

今ではマッチの使い方も知らない子供がたくさんいるのですから。

家庭においてもガスではなくオール電化によりIHの料理器ではガスの

炎さえも見ることが無いのです。

ある意味、キャンプでの火熾(ひおこ)しの体験や飯盒を使った調理など

は人間が人間として生きていく為には絶対に必要な教育なのです。




さて、葬儀の現場でも火は切っても切れない関係ですが、時代の流れ

の中で、少しずつ火を使うことが少なくなっています。

葬儀会館に使用するロウソクやキャンドルさえも下の写真のように

火を使わないダミーのものを使用することもあります。



本来、通夜・葬儀で使う「火」は獣からご遺体を守る為に絶対に

必要な道具でした。

ご遺体が放つ死臭によって獣が集まってくるのは自然界においては

当然の理です。残された遺族が朝までご遺体を獣から守る為に

夜を通じて寝ずに火の番をしたから「通夜」と言うのです。

現在行われている通夜は多くの方にお経が終わったら通夜が終わり

と錯覚させるほど、通夜本来の意味合いは全く無くなっています。

フューネのお客様においても朝までロウソクと線香を交代に替える番を

される通夜本来の行いをされるお客様はごくごく少数です。



現代は火を直接使わなくても自分の安全が守れる時代ですからそれは

それで便利さを享受していけば良いのですが、人間が他の動物と

違うのは「火を使える」ということの意味合いを絶対に

忘れてはならないのです。
















最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

5

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

PAGE TOP