鬼のパンツはなぜトラ柄なのか。

「鬼のパンツは いいパンツ つよいぞ つよいぞ♪」

幼稚園に通う我が家の長男坊が時折、歌う「鬼のパンツ」という

歌はユーモラスで耳に残るフレーズで、微笑ましいものです。

歌詞の意味は丈夫な鬼のパンツをみんなで履こうと繰り返し

呼びかけるものですが、どうもこの歌はイタリアの曲であり、

原曲とはまったく関係のない歌詞が日本でついているそうです。





ところで、なぜ鬼のパンツは決まって「トラ柄なのでしょうか?」

今までパンツの柄まで意識して見てこなかった方もいらっしゃる

でしょうが、よく見て頂ければパンツは決まってトラ柄です。

それは鬼の住処かである方角に由来しています。



鬼の住む方角を鬼門といい。北東のことを指します。

上の表のとおり、北東は別の表現の仕方で「うしとら」の方角のことで

なのです。ですから鬼のキャラクターには「丑」と「寅」が表現されて

いるのです。トラはパンツ柄で。

では「ウシ」はいうと鬼のツノは「ウシ」のツノなのです。



鬼という語源をたどると「隠(おん)」という言葉の言い換え

であり、「オン」が変化して「オニ」に変わりました。

隠とは隠れるという意味でつまりは死者のことなのです。

昔の人は死者に対するケガレ・畏敬や恐怖心から鬼という

キャラクターをつくりあげたのです。




2月3日の節分の豆まきは家の中から邪気を追い払う日本の伝統行事

ですが、節分の時にかぶる鬼のお面も可愛らしいキャラクターのもの

が増え、「鬼のパンツ」の歌も幼稚園児が口ずさむ昨今では鬼の持つ

本来の恐怖は全く表現されていないのが実情です。

「鬼のパンツ」の歌に日本語の歌詞をつけた人は鬼の本来の意味合いを

理解して付けたとは到底思えませんが、それはそれで良かったこと

なのでしょう。









最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

4

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

PAGE TOP