順位

お葬式には大抵、参加者に何らかの方法で弔意を表わすことをします。

仏式の場合は焼香。神葬祭の場合玉串奉奠(たまぐしほうてん)。

キリスト教式の場合は献花が一般的。

通常は喪主を務める方よりご案内する訳ですが、

このあとの順番でもめることもがしばしば。

特に親族間の順位については

「故人からみて血縁の濃い順番で」とご案内していますが、

そもそも、

「人に順位という優劣をつけるのはけしからん。」

という考え方が年々増えてきており、

順位を考える人にとっては頭の痛い問題になっています。

昔はご近所の長老格の方が順位帳を作成し、

葬儀社である私たちとうちあわせをしていましたが今ではお悲しみの深い中

喪主さまの仕事というパターンがほとんど。

順位がなかなか決められず頭を抱えている喪主さまに

「いっそこと順位をつけるのをやめてしまえば」

と助言すると

「そんなことしていいんですか」

というお顔をされます。

そもそもお葬式で司会の者がお名前を読み上げていくサービスは

葬儀屋さんがはじめたもの。昔のお葬式には順位の読みあげなんて

なかった訳で、要は原点に戻るだけのことです。

ですから、 

「無理に順位なんて作成しなくていいですよ」

という助言が出来るのです。

現在フューネのお葬式では順位を読み上げるお葬式と読み上げないお葬式は

丁度半々の割合です。家族葬が増えていく中今後もっと

順位を読み上げないお葬式が増えていくでしょう。

時にはご参列のお客様に

「今日はなんで順位の読み上げをしないんだ。」

とお叱りを受けることもありますが、どうかご容赦を。

最愛の方が亡くなられた悲しみの中、喪主さまが決断された葬儀の仕方ですから。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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