痛みに耐える

年齢を重ねていくと、身体のどこかが痛くなり、それが一か所に限らず

複数箇所起きることが常態化してしまっている方が数多くいらっしゃる

でしょう。生きていくということは痛みとの闘いです。

「痛み」は私たちに身体の不調を教えてくれる大切なメッセージです。

本来ならば、ひとつひとつの痛みに正面から向き合っていくことが

健康の秘訣でしょう。しかしながら、いつしか痛みを放置したり、痛み

に耐える耐性を持ってしまい、身体からの大事なメッセージを蔑ろに

してしまうものです。

思えば子供の頃は少しの痛みでも「痛い痛い」と親に言っていました。

「痛いの痛いの飛んで行け~」

というおまじないは親の愛情を直球で頂いていた頃の微笑ましい

思い出です。




大人になると身体の痛みだけで無く、「心の痛み」があることに気づか

されます。しかも、身体の痛みよりも場合によっては重症化しやすく

簡単に治らないことにも気づかされます。

現代社会の中で心の病に苦しむ方が増えているのも不必要なほど

痛みに耐えることが良しとされてしまっていることの弊害でしょう。



元来、お葬式を行うということは大切な人が亡くなってしまったときに

心の痛みを少しでも和らげる効果があります。

お亡くなりになられた方にとってこの世での卒業式であるお葬式は

しっかりと行うことで本人だけでなく、遺されたご遺族の皆様にとって

心の整理をする上で絶対に必要なものです。

もちろん、お葬式を行ったからといって心の痛みがすべて無くなって

しまうことはあり得ないでしょう。

残った心の痛みは痛みに耐えるのではなく、心の痛みに逃げずに

正面から向き合っていく必要があるのです。



コロナ禍の中でお葬式の簡略化が起きている葬儀事情ではありますが、

心の痛みが取れない程の簡略化したお葬式は出来れば選択しない

ほうが良いはずです。











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