昔ながらの・・・

最近は「昭和」」という時代が遠くなり、懐かしさやレトロ感もありメディアによく取り上げられることが多くなっています。昭和生まれの私にとって、「昭和」は身近な存在ですが、平成生まれの世代は昭和の常識は非常識であり、メディアではその対比にスポットを当てられています。
「昔ながらの・・・」という飲食物や雑貨も古いものでも一周回って新しいというものもあり、時折ヒット商品がうまれます。
では、葬儀において「昔ながらの・・・」というものは最近ではどことなく敬遠される方向にあるのではと思います。
思えば、現代のお葬式事情は平成の時代とも昭和の時代とも違う価値観で行われていました。

平成の価値観では花祭壇の大きさや規模がステータスであって、同時に大きな会場で葬儀をやることがステータスでした。
昭和の時代は誰に弔辞を読んで貰うか。誰に弔問に貰うかということがステータスであり、同時に意識するのは隣と同じ以上という競争心でした。また、近所のお葬式のお手伝いに有給休暇を取得してまで参加するということが常識な行動でした。
令和のお葬式ではもはやこのようなことをステータスに感じる方が少ないのです。

昔ながらのお葬式ということは前述のようなことをステータスに感じる方の気持ちをくすぶるお葬式ともいえます。
葬儀のプロとしての私でさえも昔ながらのお葬式を懐かしいと感じ始めている今日この頃です。
昭和・平成のお葬式の価値観ではない令和のお葬式は小さくても快適な空気感こそがステータスになっていく予感がしています。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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