DNA鑑定をするご遺体

身元不明のご遺体や性別すらわからない程痛んでいるご遺体などの身元を確定するに現在ではDNA鑑定が主流となっています。以前と比べてDNA鑑定の精度が上がりほとんどのご遺体で判別が可能であり、その結果、ご遺体を取り違えることなくご遺族のもとにご遺体をお返しできるのはとても素晴らしいことです。

しかしながら、DNA鑑定は時間がかかります。通常であれば検死後すぐにご遺族のもとにお返しができるのでお亡くなりになられてから24時間以内でできます。これがDNA鑑定をすることになると1週間から10日間くらいが必要となります。場合によっては2週間くらいご遺族様をお待たせすることになるのです。
もちろん、その間は葬儀をすることができません。目の前にご遺体が無い状態ですのでなにもできないの悲しみだけは心を支配します。現在では一週間以上も仕事を休めないという現実もあり、仕事に行かれるご遺族の皆様が多いのですが、悲しみをこらえながらの仕事は大変なことと思います。

基本的に葬儀が終わるまでは悲しみは癒えません。やはり、人は祈る対象物がないと心が落ち着かないのです。
ですから、事件性の無いご遺体のDNA鑑定は迅速に行って頂きたいのです。
そして、DNA鑑定が長期化すると別の問題が発生します。
ご遺体の腐敗が始まるのです。腐敗の進行を遅らせる薬品もあるのですが、なるべく投与です自然のカタチでご遺族のもとに返してあげたいのですが、実際にはケースバイケースで対応も変わってきます。

時間がかかるDNA鑑定ですが、それでも科学的に「その人に間違いない」と証明できるのですから、重宝するご遺体の判別方法でありこれからも主流であることは間違いありません。
あとは時間短縮だけです。その為に我々葬儀社は行政機関との連携をさらに強化し、少しでも時間短縮する努力を惜しんではなりません。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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