- お葬式の知識
「体験」にはお金を払う
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結婚式の費用が高額で、若いカップルが自分たちでお金を工面
できない時にまず頼るのが双方の両親です。
両親の援助があり、そして、列席者の皆様からのある程度の祝儀を
あてにしながら結婚式は挙行するものでした。
親の援助があてにできない時によく用いる方法として、
会費制の結婚パーティというものがあります。
あらかじめ決められた会費を参加者から頂くことで運営し、結婚式を
行うというものはある意味合理的であり、費用負担という観点から
考えると平等なことではないでしょうか。
最近、お葬式の業界にも「会費制」を推進する葬儀社も登場しました。
お亡くなりになられた方の資産も無い状態の中で比較的血縁の濃い
遺族がいない状態の中では会費制という方法も一つの弔いの方法だと
思います。「おひとりさま」という人々が増えていく高齢化社会の
中では「会費制」という葬儀の提案は一つの方法だと思います。
しかしながら、葬儀における会費制という考え方は現代において
突然誕生した考え方ではなく、むしろ村社会の中で相互扶助という
観点でみれば、昔からお葬式は会費制なのかもしれません。
昔の村のお葬式ではお葬式に自分が食べる分のお米を持ち寄って
大きなかまどで一緒に炊く白米でした。
おかずも漬物もお互いがお互いに持ち寄り、それで葬儀の食事を
したのです。葬儀に飾る祭壇もその他の備品も村の人が設営し、
ご葬家の金銭的な持ち出しはほとんど無かったのがお葬式の原点です。
現代は物ではなくお金を持ち合って処理をしないといけないのが
現実ですが、家族葬では相互扶助の観点からの香典の収入が見込め
なくなり、ご葬家の持ち出しが以前よりも増えているケースが
目立ちます。もっとも香典収入をゼロという想定での会費制葬儀の提案
ということですので定着をすれば、新しい葬儀のスタイルが確立できる
のかもしれません。今後の状況が楽しみな会費制葬儀です。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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