利益の再分配

営利を目的とした企業は当然のことながら、利益を追求する為の活動をしています。
商品やサービスをお客様に提供することで、利潤が生まれそれを一年間毎に国に申告していく仕組みが現在の会計ルールです。単年度で黒字になることもあれば、赤字になることもありますが、企業が存続していく為にはトータル的には黒字でなければ、存続はあり得ないのです。

経営者は単年度毎に得ることができた利益をいかにして使うかということに真剣に悩まければならない宿命にあります。
端的に儲かったお金をすべて、遊びに使ってしまったとしてもいいのですが、それでは明るい将来は約束されません。
新商品や新サービスを創る為の研究開発費に充てることはとても大切ですし、経営者本人や社員のキャリアアップの為の研修費にお金を使うこともとても大切です。
そして、一定レベル企業になればなるほど、自社の拠点がある地域の発展の為に協賛や寄付をすることも大切な役目です。会社は社会の公器であるべき大切な役割です。

利益の再分配を間違えると社内からも社外からも多くの信用や信頼を損なう結果となります。
自分さえ良ければ良いと思われてもおかしくないような利益の再分配は絶対に経営者として避けなければなりません。

代が代わり後継者が新社長になり、最初の利益の再分配はとても重要です。
先代と同じような利益の再分配が行われると思っていたところに大きな変化があれば、社員だけでなく多くのステークホルダー(利害関係者)が慌てます。
かといって波風が立たないような前任者と同じような利益の再分配では苦労して後継者になった意味がありません。
新しい時代を創っていくには「儲けたお金の使い方」に成功のコツがあるのです。








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