通夜・葬儀・初七日
①通夜式
- 弔問者をお迎えし、会葬の御礼を述べます。
- 僧侶をお迎えし、ローソクを取替え、焼香炭に火を入れます。
- 一同着席します。
- 開式します。
- 僧侶に読経をお願いします。
- 焼香をします。
- 通夜式の後、親戚代表または喪主が挨拶を述べます。
- 親戚を通夜ぶるまいでもてなします。
- 近親者が交代でご遺体をお守りして、一夜を明かします。
しきたりと作法
焼香
香は釈迦如来の当時より仏典の供養に最高のものと言われ、抹香を焚いて死者の供養をするようになりました。
本来は香を持参して仏前に進み、懐中から香包を出して香炉にくべて礼拝していたようです。
焼香の回数は宗派によって異なりますが、回数にこだわるよりも、心のこもった焼香をしたいものです。
②葬儀の準備と確認
葬儀までの確認事項
- 会葬礼状・香典返し品の数を確認しておきます。
- 焼香順位(読み上げの順番)を決めておきます。
- 出棺時の役割と位牌などの持ち手を決めておきます。
- 葬儀参列者と精進落としの出席者を確認します。
- 乗車車両を再確認します。
当日の確認事項
- 開式一時間前までにフューネの進行係と打合せをします。
- 弔辞・弔電を確認し、奉読順位を決めます。
③葬儀・告別式
葬儀・告別式は概ね次の要領で行われます。
- 遺族・親戚・参列者着席
- 導師入堂
- 開式の辞
- 読経
- 弔辞拝受
- 弔電奉読
- 遺族焼香
- 一般会葬者焼香
- 読経
- 導師退堂
- 閉式の辞
- お別れ
- 出棺
しきたりと作法
葬儀式と告別式
葬儀式は遺族や親族が故人の冥福を祈る儀式で、告別式は一般の知人が故人に最後のお別れを告げる儀式です。
本来別々に行なう物ですが、現在は葬儀式に続いて、あるいは同時に行なう事が多くなっています。
出棺の挨拶
本日はご多用のところ、わざわざご会葬いただき、誠にありがとうございました。
生前からご親交いただきました皆様にお見送りいただき、故人もさぞ喜んでいることと思います。
ここに生前のご厚誼に対し、厚くお礼申し上げます。これから私たち一同、故人の意志を継ぎ、一層頑張っていく所存でございます。どうぞよろしくお願いします。
④火葬とお骨上げ
火葬場到着と同時にフューネの係員が火葬許可証を提出します。
お棺を炉の前に安置します。
僧侶に読経をお願いし、焼香をします。
炉に火を入れます。(火葬時間は約1時間30分です。)
控室で係員の連絡を待ちます。
火葬場係員の指示に従って、お骨上げをします。
埋葬許可証を受け取ります。
しきたりと説明
お骨上げ
火葬のあと、ご遺骨を拾い、骨壷に納めることをお骨上げといいます。
近親者から順に木か竹の箸で拾い上げ、人から人へ渡したり、二人で同じ骨をはさんで骨壷に納めます。
分骨
釈迦入滅のおり、荼毘にふされた仏舎利は八箇所に分骨され、弟子たちの手によってそれぞれ厚く供養されたのが、分骨の始まりです。
ご遺骨を郷里にある先祖代々の墓に分骨したり、本山に分骨する場合、前もって分骨用の骨壷を用意します。
⑤初七日法要と精進落し
- 火葬場から帰ったら水で手を洗い、塩で清めます。
- 初七日祭壇にローソクを灯し、焼香の準備をします。
- 僧侶をお迎えし、初七日法要を行います。
- 初七日法要のあと、精進落としで労をねぎらいます。
- 自宅へ戻り、後飾り祭壇にお骨の安置をします。
- お手伝いいただいた方々へ御礼のご挨拶をします。
しきたりと作法
精進落としはじめの挨拶例
本日はご多忙のところ、父○○のためにご参列くださいまして、ありがとうございました。
ささやかではございますが、粗食を用意いたしましたので、どうぞひとときのおくつろぎくださいますようお願いいたします。
清めの塩と手洗い
火葬場から自宅へ帰ると、玄関先で体に塩を振り、手を水で洗って体を清めます。
この習わしは死を穢れと見なさない仏教的立場からは意味はなく、日本古来のみそぎからきたものと考えられます。